宮城大学 土岐謙次研究室+東北芸術工科大学 酒井聡研究室として、「漆」をテーマにした新作「Tele-Flow」を「マテリアライジング展Ⅱ|http://materializing.org 」にて発表します。

「Tele-Flow」は、コンピュテーショナルデザインによる乾漆(麻布を漆で固める伝統造形技法)造形制作など、古くて新しい漆の可能性を探る活動を行う宮城大学デザイン情報学科 土岐謙次と、「音、振動、光の共調による感性表現の研究」として創作研究活動を行う東北芸術工科大学 酒井聡の共同プロジェクトである。

本作品はウルシ樹の生体電位を利用して、宮城県南三陸町ながしず地区に植樹されたウルシをデジタルに移植する試みである。造形は、ウルシの実木から3Dスキャン・3Dプリントした透明オブジェクトと、葉を模した漆フィルムで構成される。マイクロモーターが実装された葉柄は、植樹地からの信号によってかすかに振動し、南三陸町の豊かな自然の息吹を伝える。

山口情報芸術センターの協力のもと、機材の現地実装を行い、24時間生体電位取得・発信を行う。

マテリアライジング展Ⅱ
情報と物質とそのあいだ

場 所
東京芸術大学美術館 陳列館
期 間
2014/07/19 – 08/08
開 場
10:00 – 17:00
休館日
07/22Tue. 07/28Mon. 08/04Mon.
お問い合わせ
letter@materializing.org